【落ち着いた雰囲気の和室でいただく熱々のせいろ蒸し】

　創業100年、柳川への入口とも言える幹線道路沿いにある老舗のうなぎ料理店です。お客さまは、柳川市内外からみえるリピーターの方が半数以上とのこと。

　人気メニューは川下りのどんこ舟をモチーフにした器で運ばれてくる、うなぎせいろ蒸し定食(上)。舟の形をした器が柳川気分を盛り上げてくれます。そのほかにも、ご飯の間にうなぎのかば焼きをはさんだ特上せいろや、白焼。またお酒にも合う、うなぎの骨や酢の物などのメニューも豊富です。うなぎのせいろ蒸しは国産うなぎをたれにくぐらせ、一枚一枚丁寧に備長炭で焼くことで臭みをなくし、ふわふわの食感に焼きあげています。そのふわふわのうなぎとたれのしみたご飯を、せいろで時間をかけて蒸しています。かば焼きとご飯のたれのバランスが、せいろ蒸しの美味しさの秘訣です。しっかりと蒸すことで、モチモチ感が増したご飯になるそうです。
使われているお米にもこだわりがあり、せいろ蒸し用のお米は、たれが絡みやすくモチっとした食感が出る種類を。白ご飯用のお米は白米本来の味を堪能できる種類をと、どちらも美味しいお米の中からさらに厳選された品種を使われているとのこと。美味しいご飯を食べて欲しいと、お米の研ぎ方から炊き上がりまで手間をかけて作られています。

　創業当時のたれを継ぎ足しながら、少しずつ現代の味にアレンジされています。しっかりとうなぎに付けて焼くことで、うなぎ本来の味を最大限味わえる味付けとなっているそう。川下りの船頭さんにもファンが多く、おすすめされて来店される方のほか、観光客の方も多いそうです。丁寧に作られるお料理の数々に、長く愛される理由が分かった気がしました。