柳川での川下りを楽しんだ後、すぐに帰ってしまうのはもったいない!せっかくなら地元のカフェに立ち寄って、柳川ならではの午後のひとときを過ごしてみませんか?ここ柳川には、築100年の古民家をリノベーションした落ち着きのある空間や、目の前を流れる掘割を眺められる特等席、地元の食材を活かしたこだわりのスイーツなど、魅力的なお店がたくさんあります。
この記事では、地元で愛されるカフェを厳選して6軒ご紹介します。職人が丁寧に淹れるハンドドリップコーヒーを味わうもよし、大正ロマンの香り漂う建物でのんびり羽を伸ばすもよし。お気に入りの一軒を見つけて、柳川の旅を素敵な思い出で締めくくってくださいね。
cafe 帰去来:心と体にじわりと沁みる「いのちのスープ」
心身ともにリラックスしたいなら、まず足を運んでほしいのが「cafe 帰去来」です。店名は、柳川出身の詩聖・北原白秋の詩集に由来しており、「故郷へ帰る」という温かな願いが込められています。
看板メニューは、料理研究家・辰巳芳子さん直伝の「いのちを支えるスープ」。余計な調味料は一切使わず、素材そのものの力を引き出したスープは、一口飲むごとに野菜の甘みと大地の滋味が体中に染み渡ります。旅の疲れを優しく解きほぐしてくれる、まさに究極の癒やしの一杯です。
また、柳川の個性が光る「特製キーマカレー」も見逃せません。なんと隠し味に有明海特産の「海苔」が使われており、海苔の香ばしさとスパイスが絶妙にマッチ。ここでしか味わえない、柳川の恵みが詰まった一皿です。
営業時間:11:00〜17:00(月・火定休)
アクセス:西鉄柳川駅から徒歩13分
SNS:https://www.instagram.com/yanagawa_cafekikyorai/
83 coffee:お堀を眺める特等席で、こだわりのハンドドリップを
柳川らしい運河の景色を眺めながらコーヒーを楽しみたいなら、「83 coffee」が最高のロケーションを約束してくれます。一番の魅力は、掘割に面した大きな窓。ゆったりと進むどんこ舟や、キラキラと輝く水面を眺めているだけで、つい時間を忘れて長居してしまいそうです。
景色の素晴らしさはもちろん、コーヒーへのこだわりも本格派。コーヒーマイスターの資格を持つ店主が厳選した豆を使用し、一杯ずつ丁寧にハンドドリップ。雑味のない、透き通った味わいを楽しめます。また、きめ細やかな泡のラテアートが施されたカフェラテは、目でも舌でも楽しめる至福の一杯です。
営業時間:11:00〜18:00(不定休)
アクセス:下船場「柳川藩主立花邸 御花」から徒歩2分
SNS:https://www.instagram.com/83coffee_yanagawa/
パティスリーさくら:百年続く薬局が、お洒落なパティスリーに
代々続いた薬局の看板をそのまま残した外観が目を引く「パティスリーさくら」。一歩中へ足を踏み入れると、甘い香りに包まれたモダンな空間が広がります。歴史を感じる佇まいと現代的なセンスが融合した店内は、散策の合間に一息つくのにぴったりの落ち着いた雰囲気です。
こちらの自慢は、地元食材にこだわった本格的なスイーツ。特に人気なのが、福岡名産の「あまおう」や、八女産の高級玉露を贅沢に使ったパフェです。九州の豊かな恵みを凝縮したような繊細な味わいからは、作り手の情熱と温もりが伝わってきます。
営業時間:11:00〜18:00(月・火定休)
アクセス:下船場「柳川藩主立花邸 御花」から徒歩1分
SNS:https://www.instagram.com/boulangerie.p_sakura/
茶餐 無垢:大正ロマンが漂う空間で、台湾と日本の文化に触れる
柳川の古民家で台湾茶を味わう。そんな少し意外で贅沢な体験ができるのが「茶餐 無垢」です。築100年を超える古民家の美しさをそのまま活かした店内では、庭園を望む席が特等席。柳川らしいお堀の風景を眺めながら、何もしない贅沢な時間を過ごすことができます。
特筆すべきは、スタッフが自ら台湾へ足を運んで買い付ける上質な茶葉。ウーロン茶や東方美人など、本場そのままの香りと深い味わいが楽しめます。さらに、台湾のソウルフード「ルーロー飯」も提供されており、日本の古民家という異国情緒あふれる空間で、台湾の家庭の味に出会える不思議な文化交流も魅力の一つです。
営業時間:11:30〜18:00(水・木定休)
アクセス:西鉄柳川駅から徒歩15分
SNS:https://www.instagram.com/chasan.69/
tanabata bakery cafe:元ホテルシェフが手がける隠れ家洋食
ここは単なるカフェではなく、名門ホテルの元料理長が腕を振るう「洋食カフェ」です。「tanabata bakery cafe」では、古民家の素朴な雰囲気の中で、一流の味をカジュアルに楽しめます。一番のおすすめは、数量限定の「柳川豊作和牛ハンバーグ」。ジューシーな肉の旨みと特製ソースが絡み合う、まさに星付きレストラン級の味わいです。
田舎の親戚の家に帰ってきたような心地よい店内からは、風情豊かな庭園を眺めることができます。また、柳川のユニークなご当地グルメ「まよい焼き(※)」が味わえるのも嬉しいポイント。本格洋食から親しみやすいおやつまで、一度に楽しめる欲張りな一軒です。
※回転焼き(今川焼き)に似たお菓子。具材が20種類以上あり、どれにするか「迷う」ことからその名がついたと言われています。
営業時間:月〜木 10:00〜17:30(L.O.17:00)、金〜日 10:00〜21:00(L.O.19:00) ※不定休
アクセス:下船場「柳川藩主立花邸 御花」から徒歩15分
SNS:https://www.instagram.com/tanabata_bakery_cafe/
ムトー商店:柳川の「いいもの」が詰まったセレクトショップ&カフェ
「ムトー商店」に立ち寄ったら、ぜひフレンチプレスで淹れたコーヒーを。ペーパードリップとは異なり、豆本来のオイル分やコクを丸ごと抽出するため、より重厚で純粋な風味を感じられます。また、ハーブティーやラテメニューも充実しているので、気分に合わせて選ぶのも楽しみです。
古い事務所をリノベーションしたこの場所は、店主の「柳川の魅力を伝えたい」という思いから始まりました。店内には店主自らデザインした雑貨や、地元産のお珍しい名産品が所狭しと並んでいます。散策の途中に立ち寄って、美味しい一杯とともに、柳川の思い出になるお気に入りを見つけてみませんか?
営業時間:10:00〜19:00(不定休)
アクセス:西鉄柳川駅から徒歩15分
SNS:https://www.instagram.com/mutoushouten_yanagawa/
柳川の魅力は、水面からの景色だけでなく、路地裏に佇むカフェの中にも息づいています。川下りを楽しんだ後は、すぐには帰らずに、気になるカフェの扉を叩いてみてください。一杯のコーヒーとともに、水都・柳川ならではの穏やかな時間の流れを、心ゆくまで味わってみてはいかがでしょうか。
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福岡・柳川を訪れるなら、「柳川川下り」は絶対に外せない王道アクティビティです。しかし、舟がゆったりと進む「掘割(ほりわり)」と呼ばれる水路が、実は観光目的ではなく、かつては町の防御、農業用の灌漑、そして人々の生活を支えるために築かれた重要なインフラであったことは、意外と知られていません。
柳川の川下りは、単に景色を眺めるだけでなく、何百年もの歴史を刻んできた水路を五感で楽しむ体験です。本記事では、掘割のルーツや歴史に触れながら、川下りで見逃せない見どころや、下船後にぜひ立ち寄りたい柳川のおすすめスポット、そして絶品グルメまで詳しくご紹介します。
柳川掘割の歴史物語 —— 水と共に生きる、水郷のまちの誕生
なぜ柳川には、これほどまでに緻密な水路網が張り巡らされているのでしょうか。その答えは、この町の誕生の物語に隠されています。
今日の柳川がある場所は、かつて海に面した広大な湿地帯でした。河川が運んできた土砂が長年かけて堆積し、日本最大級の干潟が形成されました。約2000年前、人々はこの湿潤で洪水が起きやすい土地で暮らし始めましたが、大雨のたびに川が氾濫し、住居が流される危険と隣り合わせでした。そこで人々は地面を安定させるため、溝を掘り、その土を高く積み上げることで住居や耕作の基盤を作りました。そして、掘った溝に溜まった水は生活用水として利用されるようになりました。これこそが、「掘割」の原点です。
時代の変遷とともに、掘割は互いに結ばれ、網目状の水路システムへと発展していきました。戦国時代(1467年~1590年)に柳川城が築城されると、掘割は城下町の重要なインフラとして高度に整備され、防御・灌漑・排水という多機能を備えるようになります。人々は洪水を防ぐために水流を緻密に調整し続け、最終的には総延長約930キロメートルにも及ぶ、精密な機械のように機能する水路網を作り上げたのです。
柳川が面する有明海は潮位の差が非常に大きく、満潮時には海面が陸地よりも高くなるため、川の水を海へ流し出すことが困難になります。そのため、掘割は引き潮を待つ間の「一時的な貯水スペース」としても重要な役割を果たしてきました。戦後、水利施設や水道が普及すると、掘割は一度その役割を失い、埋め立ての危機に瀕したこともありました。しかし、住民たちの懸命な努力によって水路は清掃され、再び息を吹き返したことで、今日私たちが目にする美しい水郷の風景が守られたのです。
次回、柳川の川下りを楽しむ際は、これらの水路に刻まれた歴史と先人たちの暮らしに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。水の上で過ごすひとときが、柳川の旅の中で最も温もりに満ちた体験となるはずです。
柳川川下りで絶対に見逃せない体験ポイント
柳川川下りの醍醐味は、ただ舟に乗ることだけではありません。船頭さんの歌声や水面の景色、そしてその季節にしか出会えない特別な体験など、道中の細やかな見どころにこそ、その真髄があります。乗船中にこれらのポイントを意識することで、川下りの旅はより一層豊かで思い出深いものになるでしょう。
1. 船頭さんの見事な竿さばき
曲がり角や低い橋を通過する際は、ぜひ船頭さんの動きに注目してみてください。絶妙な角度調整とスピードコントロールで、細い水路を鮮やかに通り抜ける技術はまさに職人芸です。(低い橋を通る時は、船頭さんの合図に合わせて一緒に頭を下げてくださいね!)
2. 船頭さんのガイドと情緒あふれる歌声
舟の上では、船頭さんが沿道の景色や歴史をユーモアたっぷりに紹介してくれます。日本語がメインですが、簡単な英語を交えてサポートしてくれることもあります。(※対応の程度は船会社や船頭さんによって異なります)身振り手振りを交えた解説は、言葉の壁を越えて楽しませてくれます。
また、船頭さんが披露する舟歌も柳川川下りの大きな魅力です。静かな水面に響き渡る歌声は、旅の気分を最高潮に盛り上げてくれる、最高のアトラクションといえるでしょう。
3. 季節限定の特別な乗船体験
柳川の川下りは、訪れる季節によって楽しみ方が変わります。夏には、日差しを遮る貸し出しの笠を被ることで、水郷情緒がさらに高まります。冬には、舟の中に暖房器具を備えた「こたつ舟」が登場。寒い季節でも、ぽかぽかと温まりながら、冬ならではの静かな景色を心ゆくまで堪能できます。
4. 四季折々の水郷風景
同じ水路でも、季節の移ろいとともにその表情は劇的に変化します。春には両岸に桜が咲き誇り、水面はピンク色に染まります。初夏から夏にかけては柳の緑が鮮やかに揺れ、軽やかな空気に包まれます。秋には紅葉が彩りを添え、冬には凛とした静寂が漂います。いつ訪れても、柳川は四季を通じて異なる魅力を私たちに見せてくれます。
柳川川下りの楽しみ方がイメージできたら、次は具体的なルートや料金、所要時間をチェックしてみましょう。詳細な情報は、こちらの記事「【福岡柳川川下り完全攻略】コース紹介から乗舟時間、予約方法まで徹底ガイド!」で詳しくご紹介しています。
下船後も楽しみが満載!沖端・御花周辺のおすすめスポット&グルメ
多くの旅行者にとって柳川川下りは旅のハイライトですが、実は下船してからこそが柳川をより深く知る旅の始まりです。ほとんどのコースの下船場は、歴史的な建物や文化スポットが集中する「沖端・御花」エリアに位置しています。舟を降りてすぐに駅へ戻るのはもったいない!ぜひ歩調を緩めて水路沿いを散策し、柳川の日常に溶け込む情緒を感じてみてください。
柳川藩主立花邸 御花
川下りコースのすぐそばにある「御花」は、旧柳川藩主立花家の邸宅だった場所で、現在は名勝庭園、歴史的建築、そして宿泊施設が一体となった複合施設となっています。一歩足を踏み入れると、美しい庭園や古き良き日本の佇まいが広がり、かつての藩主の暮らしぶりに思いを馳せることができます。
ここに宿泊すれば、早朝や夜の静寂に包まれた、昼間とは全く異なる幻想的な雰囲気を味わえます。宿泊体験や詳細については、関連記事「国指定文化財に泊まる!福岡「柳川藩主立花邸 御花」で体験するお殿様の優雅な暮らし」をぜひご覧ください。
北原白秋生家・記念館
文学好きの方なら、柳川が生んだ偉大な詩人・北原白秋の生家と記念館は外せません。展示や作品を通じて、この「水郷」の風景が彼の創作活動にどのような影響を与えたのかを知ることができます。実は白秋、日本統治時代の台湾を一周旅行した経験があり、台湾にちなんだ詩や民謡も数多く残しています。台湾とも縁の深い彼の足跡を辿ってみてはいかがでしょうか。
からたち文人の足湯
柳川の散策ルート上にある「からたち文人の足湯」は、一度に約70人が利用できる無料の足湯施設です。川下りや散策で歩き疲れた足を癒やすのに最適。午後3時までとなっているので、早めの時間に訪れるのがおすすめです。
日吉神社
柳川らしい特色があり、気軽に参拝できる神社といえば「日吉神社」です。山の神である「大山咋神」を祀り、神の使いとされる「猿」は、厄除けや家運隆盛、幸福を運ぶ象徴として親しまれています。冬から春にかけて訪れるなら、入口に設置される巨大な「お多福面」は必見。例年12月下旬から4月3日までの期間限定で、人気のフォトスポットになっています。
夜明茶屋
有明海の旬の味覚を堪能するなら、地元の人も太鼓判を押す「夜明茶屋」がおすすめ。店主が毎朝市場の競りに立ち、有明海の新鮮で珍しい鮮魚を仕入れています。ランチ・ディナー共に営業しており、その日一番の美味しさを気軽に楽しめます。
soil select farm cafe
soil select farm cafe は、御花正門前に位置する、柳川のいちご農家が営むいちご専門店です。店内はおしゃれで清潔感があり、テーブル席も備えているため、柳川散策の途中にゆっくり休憩するのにぴったり。いちごを主役にしたスムージーやジェラート、ソフトクリームなどのスイーツが揃い、新鮮ないちご本来の味わいを気軽に楽しめます。スイーツ好きにはぜひ立ち寄ってほしい一軒です。
soil select farm cafe
住所:福岡県柳川市新外町4-23
営業時間:11:00~16:00(不定休)
柳川の川下りは一見のどかな水上の旅ですが、そこには「水と共に生きる」人々の歴史と記憶が刻まれています。掘割の誕生から水路の変遷、そして今日の体験に至るまで、すべての風景に意味があるのです。舟を降りた後、町を歩き、グルメを味わい、水郷の日常に触れることで、柳川の旅は単なる観光を超え、いつまでも心に残る特別な物語となるでしょう。
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日本の福岡県にある柳川は、「水の都」とも呼ばれ、城下町の風情と縦横に交差する水路が織りなす独特の景観が魅力です。柳川を訪れたら、ぜひ体験したいのが伝統的な「川下り」。経験豊富な船頭が竿一本で舟を操り、歴史ある水路をゆっくりと巡ります。
本記事では、この柳川川下りの完全ガイドとして、多彩なコース紹介から、7社の舟会社比較、乗舟時の注意事項やよくある質問まで、スムーズで完璧な水上観光プランニングを徹底サポートします!
柳川川下りのコースは?
柳川のお堀めぐりコースは、主に「通常川下りコース」と「周遊ショートコース」の2種類に分けられます。このほか、舟会社によっては、夏の夜限定「灯り舟」や冬のこたつ舟など、季節限定仕様のお舟も提供されています。
コース名
航行範囲
乗舟場所
所要時間
おすすめの旅行者
通常川下りコース
西鉄柳川駅から主要な観光エリア(沖端・御花周辺)まで航行
西鉄柳川駅付近、徒歩約5~10分の範囲内に4か所の乗舟場を設置。
約60~70分
時間に余裕があり、柳川の風情をじっくりと体験したい方。定番コースを楽しみたい方。
周遊ショートコース
主要な観光地「沖端地区」のみを周遊
主要観光エリアである沖端(御花)周辺に4か所の乗舟場を設置。
約30~40分
スケジュールがタイトで、短時間で川下りを楽しみたい方。
柳川川下り利用のヒント
予約なしでも乗舟可能ですが、混雑を避けてスムーズに乗舟したい場合は、事前の予約をおすすめします。
通常の川下りコースは片道です。舟は西鉄柳川駅(乗船場)には戻らないため、船会社が運行する乗船場及び柳川駅行きの無料シャトルバスを利用するか、お客様ご自身で、バスやタクシーなどの交通手段を利用する必要があります。詳細は後述の「柳川川下りのよくある質問」をご確認ください。
2月中旬から下旬は「水落期間」(お堀の清掃期間)にあたり、この期間は一部の短縮コースのみの運航となります。(水落期間は毎年日時が変わります)
うなぎのせいろ蒸しなど、多くのうなぎ料理店は14:30~15:00頃にお昼の営業を一旦終了するため、川下り後に昼食を予定する場合は、早めの乗船をおすすめします。
7舟会社を大解析
ご存知ですか?柳川には、川下りサービスを提供する舟会社が全部で7社あり、それぞれ提供するコース、サービス内容、特色が少しずつ異なります。以下では、7社の舟会社の基本情報と特徴をまとめてご紹介します。あなたにぴったりの舟会社を見つけて、忘れられない水上ツアーに出かけましょう!
※料金やコースは変動する場合がございますので、必ず公式サイトの内容をご確認ください。
※貸切舟サービスも提供されています。詳細は各舟会社にお問い合わせください。
柳川観光開発
営業時間:9:30~15:00
コースと料金:【通常川下りコース】大人 2,000円、小人(6~12歳)1,000円
乗舟場:松月乗舟場(地図はこちら)
注意事項:
雨天対策: 乗客向けにレインコートをご用意しています。
晴天サービス: 晴天時には笠の貸し出しを行っています(料金は100円)。
冬季サービス(12月~2月): 舟上に温かいこたつをご用意します。ただし、雨天の場合は椅子舟(こたつ舟ではない)に変更となる場合があります。
お得きっぷ:西鉄電車を利用して柳川へお越しの方には、西鉄が提供する「お得きっぷ」が利用可能です。セットには、電車往復割引、「柳川観光開発」の乗舟割引券、太宰府・柳川の観光施設割引券などが含まれており、大変お得です。
送迎サービス(往路): 西鉄柳川駅から松月乗舟場までの無料送迎バスサービスを提供しています。西鉄柳川駅の観光案内所でお申し付けください。
送迎サービス(復路): 下舟場には西鉄柳川駅または乗舟場の駐車場まで戻る送迎バスをご用意しています。
公式サイト:https://www.yanagawakk.co.jp/index.html(ご予約はこちら)
大東エンタープライズ
営業時間:
3月~11月:10:00~17:00(最終受付16:00)
12月~2月:10:00~16:00(最終受付15:30)
コースと料金:
【通常川下りコース】大人 2,000円、小人(7~12歳)1,000円、幼児(4~6歳)400円、0~3歳 無料
【周遊ショートコース】大人 1,000円、小人 500円
乗舟場:
【通常川下りコース】西鉄柳川駅付近(地図はこちら)
【周遊ショートコース】大東エンタープライズ本社(地図はこちら)
公式サイト:https://daitoenterprise.com/
水郷柳川観光
営業時間:9:00~17:00(乗舟受付時間9:30~15:30)
コースと料金:
【Uターンコース】大人(中学生以上)1,800円、小人(5歳~小学生)900円、5歳未満の乳幼児で座席を占有する場合は座席料500円が必要(コース図はこちら)
【片道コース】大人(中学生以上)2,000円、小人(5歳~小学生)1,000円、5歳未満の乳幼児で座席を占有する場合は座席料500円が必要
【夏季限定40分コース】大人(中学生以上)1,800円、小人(5歳~小学生)900円、5歳未満の乳幼児で座席を占有する場合は座席料500円が必要(コース図はこちら)
乗舟場:西鉄柳川駅付近(地図はこちら)
注意事項:
片道コース発舟時間:「片道コース」は定時発舟となっており、発舟時間は10:40(往路)と13:40(復路)です。
無料送迎サービス:乗舟場から「御花前」までの区間で無料送迎バスを提供しています。
笠のレンタル: 日よけの笠の貸し出しサービスを提供しています。レンタル料金は一回100円です。
公式サイト:https://kawakudari.com/(ご予約はこちら)
城門観光
営業時間:9:00~17:00
コースと料金:【周遊ショートコース】大人(中学生以上)1,000円~、小学生1名/幼児2名 500円~ ※料金は選択するコースによって異なります。
乗舟場:柳川藩主立花邸 御花の向かい(地図はこちら)
注意事項:
お得な情報:川下りと鰻のせいろ蒸しがセットになったパックコースを提供しています。詳細は公式サイトにてお問い合わせください。
公式サイト:http://r.goope.jp/jyoumon/
柳川リバー観光
営業時間:9:30~14:30
コースと料金:【周遊ショートコース】大人 1,000円、小人 500円
乗舟場:柳川藩主立花邸 御花付近(地図はこちら)
柳川遊船マルエ観光
営業時間:9:00~16:00
コースと料金:【周遊ショートコース】成人 1,000日圓、兒童(6〜12歲) 500日圓
乗舟場:柳川藩主立花邸 御花付近(地図はこちら)
注意事項:
特色体験:貸切舟、納涼舟、舟上でのバーベキュー/アフタヌーンティーなど、特別な体験プランを提供しています。詳細は公式サイトにてお問い合わせください。
公式サイト:https://maruekankou.com/(ご予約はこちら)
伯舟観光
営業時間:9:00~20:00
コースと料金:【周遊ショートコース】大人 2,000円、小学生 1,000円、幼児~未就学児 無料
乗舟場:亀の井ホテル柳川ロビー(地図はこちら)
注意事項:
特色体験:このほかにも、舟上での食事、夜間貸切舟などのプランを提供しています。詳細は公式サイトにてお問い合わせください。
予約方法:電話(0944-32-8944)またはEメール(info@hakusyukankou.com)にてご予約ください。
公式サイト:https://hakusyukankou.com/
舟選びのヒント
まず、体験したい航行時間(約60~70分の「通常川下りコース」、または約30~40分の「周遊ショートコース」)を決めましょう!次に、各舟会社の乗舟場へのアクセス方法、そして当日の観光ルートの動線を考慮し、最もスムーズで効率的な舟会社を選択するのがおすすめです。
乗舟時の注意事項
より良い川下り体験をしていただくために、以下の点にご注意ください。
乗舟中の安全確保: 危険防止のため、乗舟中に立ち上がったり、舟から手を出したりすることはご遠慮ください。
個人物品の管理:スマートフォンやカメラなどの貴重品を水中に落とさないよう十分ご注意ください。
手荷物について: 大型スーツケースや過度に大きな荷物のお持ち込みはご遠慮いただいております。大きな手荷物がある場合は、事前に駅やホテルなどでお預けください。
柳川川下りのよくある質問
Q1. 乗舟場はどこにありますか?
A1. 各舟会社の乗舟場は、主に西鉄柳川駅付近や市内の観光スポット周辺に位置しています。詳細な場所は、各舟会社の公式サイトにてご確認ください。
Q2. 舟の時刻表はありますか?
A2. 定時運行の船会社と、乗舟人数が集まり次第運行する船会社の2つの方式があります。詳細は観光案内所もしくは、各舟会社にお問い合わせください。
Q3. 最終運行時間は何時ですか?
A3. 最終運行時間は舟会社ごとに異なります。詳細な時間は、各舟会社にお問い合わせください。
Q4. 下舟後に西鉄柳川駅へ戻るにはどうすればよいですか?A4. 下舟後は、路線バス、タクシー、またはレンタサイクルを利用して駅へお戻りいただけます。一部の舟会社(通常川下りコースのみ)では、西鉄柳川駅への戻り専用シャトルバスを提供しています。また、柳川市内を散策しながら徒歩で駅へ戻ることも可能です(所要時間約50時間)。
Q5. 逆流して西鉄柳川駅に戻るコースはありますか?
A5. ございません。柳川川下りは基本的に片道運航であり、舟が逆行して出発地点に戻ることはありません。お客様ご自身で、終点から別の交通手段を利用して駅へお戻りいただく必要があります。※貸切舟の場合は、事前に相談可。
Q6. 雨天でも運航しますか?
A6. 小雨の場合は、舟会社が判断した上で、通常レインコートを着用して運航いたします。水位の異常な上昇や強風などの悪天候時にのみ、安全のため運航が中止となる場合があります。事前に当日の運航状況をご確認いただくことをおすすめします。
Q7. 自分が乗っている舟がどの舟会社のものか、どうやって判断できますか?
A7. 船頭の服装や舟に描かれたマークなどに、その舟会社の名称や識別デザインが示されていることが一般的です。そちらを目印にご確認ください。
Q8. 夏に舟に乗ると暑いですか?
A8. 柳川の夏季は非常に暑くなります。舟には屋根がないため、必ず十分な日焼け対策を行い、こまめに水分補給をしてください。
※日傘は使用禁止。
Q9. どのような支払い方法がありますか?
A9. 基本は現金での支払いですが、船会社によりクレジットカードや電子決済の対応可。支払い方法は舟会社によって異なりますので、ご購入前に公式サイトなどでご確認ください。
Q10. 舟上にトイレはありますか?
A10. 舟上にはトイレの設備はございません。また、川下りの途中での立ち寄りもございませんので、乗舟前に必ずトイレをご利用ください。
Q11. 多言語サービスはありますか?
A11. 船頭は主に日本語と簡単な英語で舟の説明を行います。(※船会社・舟頭による)このほか、多言語対応の音声ガイドアプリもありますので、ぜひご利用ください。
以上が、柳川川下り完全攻略ガイドです! コース選びから舟会社選びまで、これで基本はすべてマスターしましたね!人気の鰻のせいろ蒸しと合わせて、味覚と視覚で柳川旅を存分にお楽しみください。さあ、今すぐ出かけて、柳川ならではの優しい水の流れがもたらす、風情溢れる水郷柳川の旅を満喫しましょう!
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初めて福岡の柳川を訪れる多くの方は、水郷の堀が織りなす風景に心を惹かれることでしょう。しかし、この歴史ある城下町をより深く知りたいのであれば、江戸時代(1603〜1868年)に誕生し、現在も藩主の末裔が営む料亭旅館「柳川藩主立花邸 御花」(以下、「御花」)に一泊し、文化に触れる旅を体験してみてはいかがでしょうか。
御花は、立花家400年の歴史を受け継ぐ文化財の邸宅であり、歴史的建造物をそのまま残しながら、宿泊施設として運営を続けている日本でも数少ない貴重な場所です。ここを訪れることは、単に観光地を巡るだけでなく、立花家の歴史的な日常の中に入り込むことを意味します。庭園、建物、そして料理に至るまで、御花というこの江戸時代から受け継がれる物語を、最も身近な方法で紐解いてみましょう。
藩主邸宅から文化財へ——御花と立花家の400年物語
御花の持つ魅力を真に理解するためには、その背景にある主役、柳川藩主・立花家の物語を抜きにして語ることはできません。
御花の歴史は、初代藩主・立花宗茂が1587年に柳川城に入城したことに始まります。彼は傑出した武将であるだけでなく、優れた統治能力を持ち、領民から厚い信頼を得ていました。関ヶ原の戦いで一時的に領地を失いますが、その人望と徳川幕府からの評価により、唯一旧領への帰還を果たした戦国大名となりました。
江戸中期(1690年~1780年)になると、第5代藩主・立花貞俶は、側室と子息の住まいを柳川城の隣、現在の御花の地に移しました。この地には四季折々の花が咲き誇っていたことから、「御花畠」という愛称で呼ばれ、これが後に「御花」という名前の起源となります。
明治時代(1868年~1912年)に入り、武士制度が廃止されると、立花家は華族となり、伯爵位を持つ近代の貴族となりました。邸宅もこの時期に和洋折衷の改築が行われ、新時代における立花家の地位と格式を示しました。
しかし、第二次世界大戦後、日本で新憲法が施行され華族制度が完全に廃止されると、立花家は資産の大部分を失う事態に直面します。家族が存亡の岐路に立たされた際、彼らが残すことを選んだのは、東京にあった邸宅ではなく、家族の記憶を宿す柳川のこの邸宅と伯爵家農場でした。
先祖から受け継いだ文化財を守るため、第16代当主の立花和雄氏と夫人の文子氏は、1950年に邸宅を料亭旅館へと改築し、「御花」と名付けました。これにより、この歴史的建造物は新しい形で立花家の物語を継続し、柳川の記憶を今日まで伝えています。
[caption id="attachment_5441" align="alignnone" width="800"] 現代表 立花家18代 立花千月香[/caption]
立花家にとって、柳川は代々住み、治めてきた地であるだけでなく、家族の精神の根です。現実の困難に直面しながらも、彼らはここに残り、家族の歴史と記憶が詰まった場所を守り抜くことを選びました。現在、御花は旅人と歴史が出会う空間として生まれ変わり、時代の流れの中で立花家と柳川の記憶と文化を語り続けています。過去を受け継ぎ、未来へと向かう御花は、今、新たな姿で次の百年を迎えています。
御花を歩く——殿様屋敷の建築の魅力を探求
御花に足を踏み入れると、まるで明治時代の時が凝縮された建築博物館に迷い込んだかのようです。敷地内の主要な建物は、多くが明治43年(1910年)に建てられたもので、立花家が藩主邸宅から伯爵家へと移行した時代の美意識と工芸を留めています。1978年に松濤園を含む1910年に建てれらた邸宅が国指定名勝に指定され、国の文化財となり、2011年に御花の全敷地7,000坪が国指定名勝「立花氏庭園」として指定されました。
これらの歴史的建造物をこれからの100年後の未来に繋いでいくために、近年では約40年前に建設された宿泊棟改装が行われました。文化財の延長線上として、時を超えて愛される普遍的な美しさを追求し、欄間や床の間といった元の構成要素を残しつつ、八女提灯、井草畳、黒漆喰など地元の素材を採用し、九州の職人技を継承したデザインに改装されました。さらに、環境保護のため、館内のバスアメニティには石油成分を一切含まないブランド品を選び、柳川の美しい水環境を守るという姿勢を表しています。
それでは、私たちの足取りに合わせて敷地内を巡り、それぞれの建築空間が持つ風貌と物語を見ていきましょう。
松濤園
御花の象徴である「松濤園」は、第14代当主・立花寛治が心血を注いで造り上げた観賞式庭園です。黒松が池を取り囲み、池の中の大小の岩石や中島が大海と島々を象徴し、深い情感を湛えた景色を創り出しています。全体構成の優雅さと繊細さから、1978年に国指定名勝に指定されました。
大広間
松濤園に隣接する「大広間」は、約百畳の規模を誇り、近代和風建築の風格と美意識を体現しています。ここからは松濤園全体を一望でき、立花寛治が自ら設計した視覚的な動線となっています。
西洋館
純白の「西洋館」は、立花家の近代化への歩みを象徴しています。この迎賓館は、明治時代に要人たちを招いた園遊会が催された場所で、館内には初期の電灯設備や西洋式ランプシェードが今も保存されており、明治期柳川の代表的な建築物となっています。
家政局
伯爵家の財産管理などを担った「家政局」は、建築当初の姿を今に留めており、日本国内でも現存している非常に珍しい家政機関の貴重な遺構です。
立花家史料館
立花家400年の歴史を深く理解したいなら、「立花家史料館」は必見です。館内には、藩主時代から伯爵時代にわたる美術工芸品が収蔵されており、国宝や重要文化財を含む約30,000点もの貴重な資料は、日本の武家文化としては稀に見る膨大かつ完全なコレクションとなっています。
御花に宿泊——一泊二日の深い楽しみ方
御花の歴史と建築美をご理解いただけたところで、次は実際に一泊し、この文化財が持つ静けさと風情を肌で感じてみませんか。ここでは、私たちが厳選した一泊二日のおすすめコースをご紹介します。定番の川下りから宿泊者限定の館内アクティビティまで、御花の日常に入り込み、暮らしの中の歴史を体感する旅へご案内します。
Day 1
柳川川下り
柳川に到着したら、まずは川下りから旅をスタートさせましょう!西鉄柳川駅近くの乗船場から「通常川下りコース」に乗船すれば、駅から御花まで手軽に移動できます。約1時間の船旅では、船頭さんの解説と歌声を聞きながら、両岸の伝統家屋や柳の影を眺め、まるで時を超えたかのように、柳川ならではの水郷の魅力を感じられます。
御花にチェックイン
下船後、徒歩で御花へ向かい、荷物を預けてチェックイン手続きを行います。午後3時から入室可能です。
文化財建築の見学
チェックイン後、松濤園、西洋館、大広間など、敷地内の歴史的建造物を無料で自由に見学できます。これらの空間は通常、一般のお客様は有料かつ16時までの営業ですが、ご宿泊のお客様は心ゆくまでゆっくりと館内を散策し、建築の魅力と雰囲気を堪能できます。
特に午後4時以降は、敷地内が宿泊者限定の専用空間となり、西洋館や庭園テラスは夜11時まで開放されます。昼間とは違う、幻想的な夜の風情を体験できます。
会席料理の夕食
夕方5時を過ぎると、心を込めて作り上げた会席料理の夕食を召し上がっていただけます。旬の食材を丁寧に調理した一皿一皿が、季節の風味と繊細な美しさを表現しています。お食事の空間は、かつて立花伯爵一家が使用していた居室であり、窓の外には松濤園が広がります。歴史と風景が織りなす時間の中で、心ゆくまで美食に浸ってください。
※事前にご連絡いただければ、ビーガンやベジタリアンのメニューにも対応可能です。出汁の使用有無など、ご要望に応じて調整いたします。
晩酌タイム
食後は大広間に移動し、無料のドリンクを楽しみながら、静かな夜の松濤園を眺めてみてはいかがでしょうか。この上なく優雅な一日の締めくくりとなるでしょう。
Day 2
舟上での朝食
朝目覚めたら、まずは御花だけの特別な朝食タイムを楽しみましょう!通常の和定食の他にも、「お舟朝食」を特におすすめします。専用の小舟に乗って、まるで殿様のように、静かな朝の柳川の風景を眺めながら、御花が用意した和朝食を優雅にお召し上がりいただけます。
食事が終わった後も、ロビーで無料のドリンクサービスを利用し、朝のゆったりとした時間をさらに延長することも可能です。
※お舟で朝食プランは予約時に選択が必要です。
チェックアウト
御花のチェックアウト時間は午前11時です。退館後、お荷物をフロントでお預かりできますので、柳川の街に出て、身軽にゆったりとした散策時間をお楽しみください。
柳川散策
チェックアウト後、近隣を散策し、御花と縁の深い史跡を訪ねてみましょう。柳川と立花家の深いつながりを感じられるはずです。
・柳川城跡: 立花宗茂が築城した城で、柳川藩の政務と軍事の中心地でした。御花の歴史の源流の一つでもあります。
・三柱神社: 立花家の三神を祀る神社で、荘厳で静謐な雰囲気に包まれています。
・戸島家住宅: 立花家の重臣の旧宅で、江戸時代の町家の面影を残す貴重な建築物です。
ランチはうなぎのせいろ蒸しを
旅の締めくくりには、温かいうなぎのせいろ蒸しはいかがでしょうか。柳川には地元で有名なうなぎ料理店がたくさんあります。ぜひ各店の味を食べ比べてみて、あなたのお気に入りを見つけてください!
御花は、立花家400年の歴史の記憶を今に伝える場所です。建築、庭園、そして料理の随所に時間の重みを感じられます。かつての藩主邸宅に実際に宿泊し、武家生活のリアルな情景を体験できるのは、他の宿泊施設では提供できない貴重な経験です。早朝の松濤園散策から、夜間の大広間での晩酌まで、あらゆる瞬間が歴史と優雅さが織りなす非日常へとあなたを誘います。このような貴重な滞在体験こそが、御花独自の魅力なのです。
御花の宿泊情報やご予約方法についてさらに詳しく知りたい方は、「柳川藩主立花邸 御花」の公式サイトをご覧ください。ぜひ御花を訪れ、時を超える優雅な旅に出かけましょう。
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柳川は、水郷のまちとして知られ、その美しい自然と豊かな歴史文化が多くの人の心を惹きつけます。
この魅力的な町を形作ってきたのは、何よりも人々の熱い想いでした。代々受け継がれてきた伝統を大切にし、それを未来へと繋いでいこうとする人々の熱意が、今日の柳川を創り上げています。
掘割が織りなす、美しい風景と暮らし
柳川を特徴づけるのは、町中に張り巡らされた掘割です。掘割には、人々の生活と深く結びついた歴史が刻まれており、そこをゆっくりと舟で巡る川下りは、柳川観光の定番となっています。掘割の清掃や手入れは、地域住民の手によって行われ、美しい景観を保つための努力が続けられています。
柳川で育まれた詩心・北原白秋
北原白秋は、柳川で生まれ育ち、その豊かな自然や人々との触れ合いの中で詩心を育みました。
彼の詩には、柳川の掘割や水路、風景が数多く詠まれており、故郷への深い愛情が感じられます。
代表作のひとつ「思ひ出」は故郷柳川と破産した実家に捧げる懐旧の上で、白秋の名を世に知らしめました。
「水の構図」という詩集は、柳川の水郷風景が象徴的に描かれています。白秋は、柳川の水を「詩歌の母体」と表現し、その重要性を強調しています。
白秋の詩の世界に触れることで、柳川への理解を深め、より一層魅力を感じることができるでしょう。
生家と記念館はこちら
祭りで感じる、人々の温かいおもてなし
柳川には、一年を通して様々な伝統行事が行われています。特に、詩人・北原白秋をしのび、水郷の町・柳川を舞台に繰り広げられる幻想的な白秋祭水上パレードである白秋祭は、その代表的な例です。この祭りは、地元の人々の総力を結集して行われ、地域全体の活気あふれる様子が印象的です。白秋祭以外にも、柳川には様々な魅力的なお祭りが存在します。
春の風物詩:
さげもんめぐり:日本の三大吊るし雛のひとつであるお祭り。町中に飾られ、春の訪れを告げます。
中山大藤まつり: 古くから伝わる大藤の花が咲き誇り、多くの人々を魅了します。
沖端水天宮祭: 舟舞台に乗って、神様を巡る伝統的な祭りです。
夏の風物詩:
中島祇園祭:火を噴く大蛇山は、子供から大人まで楽しめます。
秋の風物詩:
三柱神社秋季大祭(おにぎえ): 賑やかなお囃子と山車が町中を練り歩き、活気あふれる様子が特徴です。
白秋祭: 水上パレードでは、沿道から老若男女柳川市民からのおもてなしを味わえます。
冬の風物詩:
白秋生誕祭:白秋の生家から詩碑苑まで、白秋の遺影や酒樽を乗せた大八車がパレードします。
これらの祭りは、単なるイベントではなく、地元の人々が代々受け継いできた大切な文化です。
祭りを通して、人々は互いに協力し合い、地域全体の絆を深めています。
未来へ繋ぐ、伝統の灯
柳川の人々の熱い想いは、単に過去のものを守るだけでなく、未来へと繋げる力となっています。伝統的な祭りを後世に伝えていくこと、掘割の美しさを保ち続けること、そして、新しい世代に柳川の魅力を伝えること。
江戸時代から続くどこにも類を見ないサステナブルタウン・柳川に一度足を踏み入れてみてください。
(→サステナブルタウン・柳川の特集)
柳川での体験をより有意義なものにするために、まちのコンシェルジュがご案内します。
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先人たちによって長い年月をかけてかつては有明海の中にあった柳川。有明海の一日の潮の満ち引きの差(干満差)は日本一。
一番大きい日には6mの干満差を生み、その息吹によって育まれた農産物や水産物は、柳川の人々の暮らしに彩りを添え、深く根付いた食文化を育みました。
うなぎのせいろ蒸し
柳川の街に流れる風が、香ばしいうなぎの甘い香りをそっと運んでくれます。
うなぎのせいろ蒸しは、江戸時代から続く柳川の伝統的な郷土料理の一つです。蒸し器の一種である「せいろ」を使って調理されるのが特徴で、炭火で焼いたうなぎとタレの染みわたるご飯を一緒に蒸すことで、風味豊かでしっとりとした食感が熱々のままお楽しみいただけます。
柳川海苔
有明海の6メートルにもおよぶ干満差のおかげで豊富な栄養を含み、良質な海苔が生まれます。なめらかな口どけと噛むほどに旨味がじんわりと広がります。艶やかで深みのある黒色が特徴的で料理に使うとその見栄えも一段と引き立ちます。この地で育った海苔を味わうことは、有明海と長く共存してきた柳川の自然と歴史に触れることでもあるのです。
有明海でとれる魚
有明海は「珍魚の宝庫」として知られています。日本でも特に干満差が大きく、豊富な栄養分が供給されるため、他の場所では見られない多様な生物が生息しています。これらの珍魚は、地元の漁師や料愛され、食文化として根付いてきました。
ムツゴロウは干潟に生息するユニークな魚で、青緑がかった体と飛び跳ねるように動く姿が特徴です。地元では「干潟のダンサー」とも呼ばれ、塩焼きや唐揚げ、煮付けで味わわれます。口に含むとふっくらとした身と独特の風味が広がり、珍味として人気です。
米・野菜・果物
水郷の町として知られる柳川ですが、九州有数の穀倉地帯としてもその名を知られています。古くから米、麦、大豆などの穀物が盛んに栽培され、近年ではナス、レタス、イチゴ、アスパラガスといった野菜や、ぶどう、イチジクなどの果樹栽培も盛んです。豊かなミネラルを含んだ肥沃な土壌で育まれた農作物は、地元の食卓を彩り、柳川ならではの豊かな食文化を支えています。
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柳川の歴史を語る上で「立花家」そして「田中吉政」は欠かせない存在です。その武功と文化、そして地域住民との深い関わりは、現在の柳川の姿を形作る上で重要な役割を果たしています。
立花家と柳川の400年の歴史
立花宗茂が柳川城主となったのは、今からおよそ400年前のことです。
豊臣秀吉の命を受け、戦国武将立花宗茂が柳川城に入ったのは1587年のことでした。
宗茂は九州の大名 大友家の一家臣でしたが、秀吉に武功を認められ大名に取り立てられました。宗茂が優れていたのは戦だけではありません。優れた為政者としての顔も持ちあわせていたため、柳川の人々からの信頼も厚かったようです。
宗茂は関ヶ原の戦いで西軍側についたため、領地を追われることとなります。その後宗茂は浪牢生活を経験しますが、豊臣時代の武功やその人柄を徳川幕府に認められ、柳川藩主として復活を果たします。関ヶ原の戦い以降、領地を追われた後に旧領を回復することのできた大名は、立花宗茂ただひとりです。→立花家の詳しい歴史こちら
立花家に生まれた16代文子は、和雄と結婚し、立花家の大名屋敷を利用して料亭業を営むことを決意します。
料亭旅館「御花」の誕生です。
「お殿様、お姫様が料亭を経営するなんて!」と驚いた柳川の人々。
「当時、「殿様が料亭に通うことは当たり前じゃが、料亭を経営するとは聞いたこともなか。」「失敗でんすりゃ世の中の笑いものばい。」と、そんな会話で溢れていたそうです。文子は、持ち前の明るさで「なんとかなるわよ。」と和雄を励まし、軌道に乗るまでには長い年月を要しましたが、現在の御花は柳川の観光の拠点となっています。
大名文化を今に伝える文化施設として多くの人々に親しまれています。→今現在も立花家の末裔が営む料亭旅館御花はこちら
柳川を形づくった男、田中吉政
関ヶ原の戦いで徳川家康に味方し、その際石田三成を捕らえた功績を認められ、筑後国主となり、1601年に柳川に入城しました。
田中吉政は、単なる武将ではなく、優れた都市計画家であり、治水工としても知られていました。「土木の神」と呼ばれ多岐にわたる才能を発揮し、柳川を大きく変えた人物です。
まず吉政は、柳川城を改修し、城下町を整備しました。現在の柳川の礎となる都市構造はこの時確立されたと言えるでしょう。
そして有明海沿岸の低湿地帯であった柳川は、水害に悩まされていました。吉政は、大規模な治水事業を行い、この問題解決に尽力しました。柳川を特徴づける堀割網の多くは、吉政の時代に整備されたものです。この堀割は、交通の便を向上させるとともに、城の防御にも役立ちました。
また、農業や商業の振興にも力を入れ、柳川の経済発展に貢献しました。
吉政の功績は、現在の柳川にも数多く残されています。柳川城、堀割、城下町の構造など、私たちの目に触れる多くのものが、吉政の手によって形作られたものです。
彼の功績は、現在の柳川の礎となり、人々の生活に深く根付いています。柳川を訪れる際には、ぜひ田中吉政の足跡を辿り、その偉業に触れてみてください。
→眞勝寺はこちら
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〜柳河は 城を三めぐり 七めぐり 水めぐらしぬ 咲く花蓮〜
柳川にはどうしてこんなにたくさんの水路が張り巡らされているのでしょう。
総距離なんと930km、東京ー博多間と同等の長さの「掘割」が存在します。
その理由を知るには柳川の成り立ちまで遡る必要があります。あなたが立っている、その場所はかつて海でした。
そこに川が運んでくる土砂がたまることで陸地が伸びていき、日本でいちばん広い「干潟」ができました。干潟とは海が干潮になったときに陸地となって現れるようなとこです。
そんなジメジメした湿地帯におよそ2000年前、家を建てる人があらわれました。しかし、大雨で川が増水したりすると、たちまち家は流されてしまいました。どうしたら、この場所に住めるのだろう。考えたのが、この地に溝を掘り、その土を盛り上げること。そうして土地を安定させて家を建てたり、田んぼを作ったりしたのです。
それだけではありません。溝を掘ったところには雨水が溜まります。その水を使って生活がしやすくなったのです。これが掘割の歴史のはじまりです。
時代が進むにつれて、それらの掘割が増えていき、掘割がつながりあって水路となり、水郷が築かれていきます。そして、戦国時代になると柳川に城が築かれ、城下町の掘割、城掘として高度に整備されることになります。
彼らが目指したのは、大きな川から一部の水を引き込んで、町中に網の目のように行き渡る水路をつくること。それはトライ&エラーの繰り返しでした。掘割の流れをコントロールすることに失敗し、増水して町が水浸しになるたびに、その原因となった掘割を微調整する。
そんな試行錯誤をひたすら繰り返していくことで、まるで精密機械のような水路のネットワークが張り巡らされ、生活用水はもちろん、田畑をうるおし、排水するというシステムを完成させたのです。
なぜ、そこまでする必要があったのでしょう。実は、柳川は日本でいちばん干満の差が激しい有明海に面しています。そのため、満潮になると海面が陸地より高くなります。想像できるでしょうか。あなたが立っている場所は海面より低い場所になるのです。ひとたび堤防が決壊すると海から水が押し寄せて水浸しになってしまうことでしょう。それを防ぐために海沿いには頑丈な堤防が作られました。
しかし、もうひとつの問題があります。それは、上流から流れてくる川の水です。通常であれば、川の水は海に流れ出していきますが、この場所が海面より低いとなれば、海に排水することができません。そのため、川の水がどんどん町の中にたまってしまいます。
そこで、掘割の出番です。柳川に張り巡らされた総延長930kmもの掘割に水を満たすことで水をもたせ、遊水させる。そうして干潮になるまで時間をもたせれば、再び海面は陸地より低くなり、海に排水することができます。そのために掘割が必要だったのです。それから戦前まで変わらず掘割のシステムを利用して、掘割の水を飲んで暮らしていた柳川の人たちでしたが、昭和になって未曾有の大水害が起こり、再び町が水浸しになってしまいます。これを機に上流にダムを整備したりしたことで掘割の水の流れが悪くなりました。
それと同時に水道が完備したことで、蛇口をひねれば水が出るようになります。掘割の川に水を汲みにいく必要がなくなった柳川の人たちは掘割を必要としなくなり、いつしかゴミ捨て場のようになって川の汚染が進んでいきました。やがて異臭を放つようになった柳川の掘割を暗渠にして塞いでしまおうという計画がはじまるのですが、そのとき、「郷土の川に清流を取り戻そう」と声を上げた人がいました。
その人物は100回以上の懇談会を繰り返して住民の賛同を得ていきます。鍵となったのは「掘割がきれいだったころの記憶」「子供のころに川で遊んだりした原体験」でした。その記憶を思い出した柳川の人たちは、あのころの風景をよみがえらせるべく、しばらく背中を向けていた掘割と再び向き合い、数年かけて掃除をしていきました。そうしてきれいになったのが現在の水郷・柳川です。
あなたが目にしている柳川の風景は、このような物語を経て今に残っているのです。柳川にはどうしてこんなにたくさんの川が流れているのでしょう。その答えは、これまでの物語の中から見出すことができるのではないでしょうか。
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